第五番札所 葛井寺

葛井寺の縁起
葛井寺は葛井氏の氏寺として創建されたと伝わるお寺です。
葛井氏はもとは「白猪(しらい)氏」という渡来系氏族でしたがのちに「葛井連」に改姓しました。境内の説明にあるように、葛井氏に連なる有力者が代々伽藍整備に尽力したことが伝わっています。

またこちらの説明には神亀2年(725)聖武天皇の勅願によって本尊の千手観音像が造像されたともあります。葛井氏の氏寺という起源をもつお寺ですが、国家によりさらに寺院が整えられたと考えられます。
本尊の千手観音像は仏師稽文会・稽首勲父子によるものとされますが、大変見事な造像技術を示す仏像です。稽文会・稽首勲親子は実像があまりわかっていない仏師ではありますが、仏像の完成度から見て国家的な支援が入ったことは間違いないと思われます。
拝観案内
- 参拝料:無料
- 駐車場:無料
葛井寺には専用の駐車場があります。


一方通行の道が続くので迂回する必要がありますが、無料で停めることが可能です。
- 拝観日:毎月18日
- 拝観料:2,000円(記念品付)
葛井寺のご縁日は毎月18日です。この日には秘仏である本尊千手観音像を拝観することができます。拝観料は2,000円です。本堂の他、二十五菩薩の立像が並ぶ阿弥陀堂も拝観できるようです。
ご縁日であっても駐車場が有料になるという情報はなかったので無料のままだと思いますが、普段とは異なり混雑することが予想されます。葛井寺は近鉄南大阪線「藤井寺駅」から徒歩3分ほどの距離なので、ご縁日には電車を使うと安心かもしれません。
札所本尊
国宝十一面千手千眼観世音菩薩坐像
札所本尊である国宝の千手観音像は本堂に安置されており、毎月18日のご縁日に拝観することができます。

こちらの千手観音は「大手」「小手」「合掌手」を合わせて1041本の手を持つ仏像です。実際に「千手」を表現する仏像は限られており、とても貴重な作例です。
先に書いたように本尊は725年に稽文会・稽首勲父子により造像され、行基による開眼であると伝わっています。奈良時代に多く見られる「脱活乾漆」の技法が用いられています。「脱活乾漆」はいわば「ハリボテ」のようなもので中は空洞で、興福寺の阿修羅像などにもこの技法が用いられています。
実は私は図版では何度も見ていますが実際にはまだ拝観したことがないんですよね…。写真を見るだけでも「千手」の迫力と静謐な観音本体のバランスが見事で、実際に対面したら圧倒されるだろうな…と思います。ご縁日に行く機会を見つけたいと思います。
御朱印・御影札


まとめ

第五番札所葛井寺について書きました。
- 本尊千手観音像は毎月18日に御開帳
- 拝観料は2,000円(記念品付/阿弥陀堂の拝観も含む)
ということでした。
本尊の由来や造形を知れば知るほど、毎月御開帳してくれることの尊さを思い知らされます。今日まで焼失などもなく守り伝えられた奇跡を体感すべく近いうちにご縁日に参拝しようと思います。
以上で終わります。

