壷阪寺は西国三十三所観音霊場の第六番札所で、本尊は十一面千手観音像です。
観音霊場についてはこちらの記事へ
壷阪寺には本尊以外にもたくさんの仏像が安置されており、写真撮影もOK。かつ別途拝観料も必要ありません。今回は本尊以外の仏像について書きたいと思います。
大講堂の仏像

入山受付所から境内に入ってすぐのところに大講堂があります。別途拝観料もなく自由に見学することができます。

撮影も可能ですが、三脚やフラッシュを使用しての撮影は不可です。


薬師如来像(鎌倉時代)
大講堂の仏像でもっとも目を惹いたのは薬師如来像(鎌倉時代)です。
- 像高:87.2cm
- 木造・玉眼・漆箔
- 鎌倉時代(13世紀)


「薬師如来」となっていますが、両手先は「新補(現代の修復で新調すること)」のため当初は薬壺を持っていたかどうか不明です。よって当初の尊名も不明とされています。13世紀の早いころの作と考えられているようです。
いわゆる平安貴族が好むような優美な像とは異なり、力強くて迫力のある像ですね。手先が当初はどうなっていたのか気になりますが、全体のバランスもよく堂々とした存在感を持つ如来像だと思いました。
増長天像・多聞天像
- 像高:160.5cm
- 木造・古色
- 平安時代(12世紀)

平安時代後期の像です。動きも少なくあまり迫力のある像とは言えません。両肩より先が後補(後で補われた部分)ということもあり、胴体部分と腕の均衡がとれていないように見えます。
- 像高:160cm
- 平安時代

説明板にあるように台座部分に「多聞天」と書かれた墨書があることから「多聞天像」として安置しているそうです。
先ほどの増長天と同じように動きが少なくあまり迫力を感じられません。説明にもあるように平安時代後期の作品だと思われます。体が細くて躍動感がない印象を受けました。
大講堂にはこのほかにも仏像があり、かつインドとの交流に関わる展示品もたくさんあります。壷阪寺はこうした寺宝を惜しげもなく見せてくれるお寺でした。
本堂の仏像
不動明王像
- 像高:96.4cm
- 木造・玉眼・彩色
- 鎌倉時代(13世紀)

本堂のご本尊は十一面千手観音像ですが、こちらの不動明王像も祀られています。
鎌倉時代(13世紀)の作ということですが、ややかたい印象を受けました。見るものに迫ってくるような存在感というかオーラというか…そうしたものがもう少しあるともっと印象に残る仏像になるかな…と思いました。
とはいえ全体のバランスはきれいで仏像としての完成度は高いと思います。こちらをにらみつける表情もいいですね。

偉そうなことを言ってすみませんがあくまで個人の好みです
壷阪寺の秘仏
三重塔:秘仏大日如来




壷阪寺三重塔に安置されている秘仏は大日如来です。
参拝した8月には御開帳していませんでした。
多宝塔:秘仏大日如来






多宝塔の秘仏も大日如来です。
残念ながら参拝した日は特別拝観は終了していました。
令和8年は4月25日~7月5日までの御開帳だったようです。
秘仏の御開帳はいつ?
壷阪寺の公式ページには「特別拝観」について以下のように案内がありました。
- 春の特別拝観(4月25日~5月6日)
- 春の特別拝観(5月16日~7月5日)
- 秋の特別拝観(10月上旬)
今年(令和8年)の多宝塔の秘仏拝観は4月25日~7月5日だったようなので、二度の春の特別拝観をまたいで御開帳していたということになります。
今年のみの特別な措置かもしれませんが、おそらく「特別拝観」の時期に御開帳をしてくれるのではないかと思います。
私個人も秘仏の大日如来を見に行きたいので、また新しい情報を得たら書きたいと思います。
まとめ
壷阪寺の仏像について書きました。
数多くの仏像やそのほかの寺宝を有する壷阪寺の参拝は、可能な限り時間をとって行うことをお勧めします。数々の寺宝を惜しげもなく見せてくれる懐の深いお寺だと思いました。
まだ見ることができていない秘仏もあるので、改めて参拝しようと思います。
以上で終わります。


